ライセンステンプレート
ライセンステンプレートは Babel Licensing システムの基本的な構成要素で、一貫した構成でライセンスを生成するためのひな形になります。標準的な構成を定義して複数のライセンスで再利用できるため、ライセンス管理の作業が効率化され、一貫性が保たれ、手作業が減ります。
テンプレートを使用する利点
ライセンステンプレートには、次の利点があります。
- 一貫性と効率:ライセンステンプレートを使うと、フローティングライセンスやライセンスアクティベーションの標準的な構成を定義できます。テンプレートを使えば、ライセンス管理のプロセスに一貫性が保たれ、ライセンスごとに同じ情報を手で入力する必要がなくなります。時間を節約でき、ライセンス作成時の誤りや不整合のリスクも最小限に抑えられます。
- ライセンス生成の効率化:ライセンステンプレートを使うと、ライセンスの生成が効率的な作業になります。製品の詳細、ライセンスのフィールド、機能、制限などの関連情報は、テンプレートによってあらかじめ入力されます。繰り返しの情報を手で入力する必要がなくなり、ライセンスの生成が速くなります。
- カスタマイズ性:ライセンステンプレートは柔軟で、カスタマイズできます。ライセンスに関する要件に応じて、構成の異なる複数のテンプレートを作成できます。たとえば、製品のエディション、ライセンスの種類、機能セットごとにテンプレートを用意できます。これにより、さまざまなライセンスのシナリオに対応でき、ライセンス要件の変化にも容易に適応できます。
- 再利用性:ライセンステンプレートは再利用できる資産です。テンプレートを一度作成すれば、それをひな形として、同様の構成のライセンスを複数生成できます。これは、複数の顧客やユーザーにフローティングライセンスやアクティベーションライセンスを発行する場合に特に役立ちます。テンプレートを基にライセンスをすばやく生成でき、手作業が減り、ライセンス間の一貫性も保たれます。
- 更新と保守の簡素化:ライセンステンプレートを使うと、ライセンスの更新と保守が容易になります。ライセンスの条件、製品の詳細、制限に変更があった場合は、それに合わせてテンプレートを変更できます。変更は、そのテンプレートから生成されたすべてのライセンスに自動的に適用され、更新された情報がライセンス全体に一貫して反映されます。
- 標準化とコンプライアンス:ライセンステンプレートは、ライセンス作成の標準化とコンプライアンスの徹底に役立ちます。テンプレートで特定のフィールドと構成を定義することで、すべてのライセンスが、必要なライセンスルール、制限、コンプライアンス規制に従うようになります。これにより、ライセンスの標準化が進み、ライセンス契約と法的義務を遵守しやすくなります。
- 一元的な保存:Babel のデータベースは、ライセンステンプレートを一元的に保存する場所になります。テンプレートファイルをさまざまなシステムやフォルダーに分散して保存する必要がなくなり、テンプレートを管理して整理するためのリポジトリが確保されます。
要するに、テンプレートを使うとライセンスをより速く、より一貫した形で作成でき、さまざまなライセンスのシナリオに合わせて調整することもできます。
テンプレートの構造と構成要素
Babel Licensing のライセンステンプレートは、ライセンスのさまざまな側面を定義するいくつかの主要なセクションで構成されます。
テンプレートの基本情報
- 名前:テンプレートの目的、またはテンプレートが生成するライセンスの種類を示す、わかりやすい名前。
- ライセンスの種類:ライセンスのカテゴリを定義します(Standard、Professional、Enterprise など)。
- モード:ライセンスモデルを指定します。
- アクティベーション:アクティベートされ、特定のコンピューターに紐付けられるライセンス
- フローティング:同時使用数の上限の範囲で、複数のユーザーが共有できるライセンス
- ファイル:ユーザーに配布する従来型のライセンスファイル
ライセンスの構成
- ユーザーキーの形式:一意のユーザーキーを生成するための形式を定義します(STD-{TOKEN:5}-{TOKEN:5}-{TOKEN:5} など)。
- 発行日:ライセンスの発行日を含めるかどうかを切り替えます。
- 有効日数:ライセンスの期限が切れるまでの日数。
- 保守日数:保守を提供する期間の日数。
- ライセンスファイル名:生成されるライセンスファイルの既定のファイル名。
- 形式:ライセンスの形式(XML、XML DSig、ASCII、BASE32)。
- 説明:テンプレートの目的や使い方についての補足情報。
製品と署名
- 製品:テンプレートを Babel Licensing のデータベース内の特定の製品に関連付けます。
- 署名キー:テンプレートから生成されるライセンスにデジタル署名するための暗号キー。ライセンスの真正性と整合性を保証します。
ライセンスのプロパティ
「ライセンスのプロパティ」セクションには、4 つの主なタブがあります。
- アセンブリ:ライセンスの対象となる .NET アセンブリの一覧。次のような詳細を含みます。
- アセンブリ名
- バージョン
- カルチャ
- 公開キートークン
- コンポーネント:アセンブリ内で、ライセンスの対象となるコンポーネントを指定します。
- フィールド:追加情報を格納できる、ライセンスのカスタムフィールド。
- 機能:ライセンスによって有効になる特定の機能を定義します。
制限
テンプレートには、ライセンスの使用方法を制御するさまざまな制限を含めることができます。
- トライアル:期間または実行回数によって使用を制限します。次の項目があります。
- 有効日数:トライアル期間の長さ
- 実行インスタンス数:同時に実行できるインスタンスの最大数
- 実行回数:実行できる回数の合計
- 実行時間:実行できる最大時間
- 条件:追加の利用条件
- ハードウェア:ライセンスを特定のハードウェア構成に限定します。
- ドメイン:ライセンスの使用を特定のネットワークドメインに限定します。
- ベータ:ベータ版またはプレリリース版のソフトウェア向けのライセンスであることを示します。
- 使用状況:特定の使用シナリオや環境を定義します。
ライセンスモデルとテンプレートの構成
ライセンスモデルごとに、テンプレートで必要な構成が異なります。
アクティベーションライセンスのテンプレート
アクティベーションライセンスのテンプレートは、特定のコンピューターに紐付けるライセンスのためのものです。主な構成は次のとおりです。
- モードを「アクティベーション」に設定
- ユーザーキーの形式の定義
- 許可するサイト数(許可するアクティベーション数)
- ハードウェア制限(任意)
フローティングライセンスのテンプレート
フローティングライセンスのテンプレートを使うと、複数のユーザーまたはコンピューターの間でライセンスを共有できます。重要な設定は次のとおりです。
- モードを「フローティング」に設定
- ユーザーキーの形式の定義
- 許可するサイト数(同時に使用できるユーザーの最大数)
- ハートビート間隔(サービスによって暗黙的に定義されます)
ファイルライセンスのテンプレート
ファイルライセンスのテンプレートは、ユーザーに配布できる従来型のライセンスファイルを生成します。主な項目は次のとおりです。
- モードを「ファイル」に設定
- ライセンスファイル名
- 形式(XML、XML DSig、ASCII、BASE32)
- デジタル署名用の署名キー
Babel Desktop でのテンプレートの管理
ライセンステンプレートは Babel Licensing Service に保存されます。管理には、Babel Desktop、Data Center の Web アプリケーション、または Babel Licensing WordPress プラグインを使用できます。
Babel Desktop でライセンステンプレートを開くには、アクティビティバーからサービスのプロファイルを開き、「ライセンス テンプレート」を選択します。
グリッドには、ライセンステンプレートが、名前、コード、種類、ライセンスモード、有効期間の日数とともに一覧表示されます。グリッドでは、次の操作ができます。
- 検索:検索ボックスに入力して、名前またはコードでテンプレートを検索します。
- 並べ替えとページ移動:列を基準にテンプレートを並べ替え、結果のページを移動します。
- 列の選択:列の選択メニューを使って、列の表示と非表示を切り替えます。
- 詳細の表示:テンプレートを開くと、すべての設定と、そのテンプレートから生成されたライセンスが表示されます。
- 編集:編集で、選択したテンプレートの設定を変更します。
- 削除:不要になったテンプレートを削除します。削除時には確認を求められ、元に戻すことはできないため、使用中のテンプレートを削除しないように注意してください。
- テンプレートファイルのアップロードと保存:「テンプレート ファイルをアップロード…」でテンプレートファイル(.xml、.txt、.tpl)をテンプレートに添付し、「テンプレート ファイルを保存…」でそのファイルをライセンスのエクスポート先フォルダーに保存します。
テンプレートの作成と編集
新しいライセンステンプレートを作成するには、「ライセンス テンプレート」のツールバーで「新しいライセンス テンプレート」を選択します。テンプレートの作成と編集には、「ローカル管理」に設定した「ローカル テスト」接続プロファイルが必要です。つまり、Babel Desktop をサービスのコンピューターで実行する必要があります。リモートサービスのプロファイルは読み取り専用です。フォームは、次のグループに分かれています。
- テンプレート:テンプレートの名前、コード、種類、形式。
- ライセンス管理:ライセンスモード(ファイル、アクティベーション、フローティング)、ライセンス ファイル名、発行日を設定する、有効期間(日)、保守期間(日)、キー情報を生成する、ユーザー キーの形式。
- 詳細:説明、製品、リリース ID、署名キー。
- プロパティ:ライセンスに含めるアセンブリ、コンポーネント、フィールド、機能。
- 制限:トライアル、使用状況、ハードウェア、ベータ、ドメイン、カスタムなどのライセンスの制限。
フォームを保存すると、テンプレートが Babel Licensing Service に保存されます。新しいテンプレートは「ライセンス テンプレート」のグリッドに表示され、ライセンスを生成するときに選択できるようになります。既存のテンプレートを変更するには、テンプレートを選択して「編集」を選択します。
Data Center エディションでは、Web アプリケーションでもテンプレートを管理できます。