Babel Licensing
Babel Licensing は、.NET アプリケーションとコンポーネントのためのライセンス管理システムです。デジタル署名されたライセンス、アクティベーションとフローティングライセンスのためのライセンスサービス、そしてデスクトップ、ブラウザー、コマンドライン、AI アシスタントからライセンスを発行、配布、監視するためのツールで構成されています。
Babel Licensing の仕組み
Babel のライセンスは、非対称キーペアで署名されたドキュメントです。秘密キーは手元に保管してライセンスの署名に使い、公開キーはアプリケーションに含めて、ライセンスが本物で変更されていないことの検証に使います。ライセンスは、XML ファイルにすることも、顧客が入力できるシリアル番号のようなコンパクトなエンコード済みの文字列にすることもできます。ライセンスには、ライセンシー、有効期限、利用可能にする機能、ハードウェア制限やドメイン制限、独自のカスタムフィールドなど、製品に必要な情報をすべて含められます。
Babel.Licensing クライアントライブラリは、アプリケーションの中でオフラインでライセンスを検証するため、ライセンスファイルはネットワークから切り離された環境でも機能します。一元的な管理が必要な場合は、Babel Licensing Service が、特定のコンピューターでのライセンスのアクティベーション、ネットワーク全体でのフローティングライセンスの共有、ライセンストークンの追跡、現場からのレポートの収集を行い、すべてを gRPC と REST で公開します。サービスの上には、管理ツールが用意されています。Windows、macOS、Linux で動作する Babel Desktop、管理用の Web アプリケーション(Data Center)、WooCommerce を通じてライセンス対象の製品を販売する WordPress プラグイン、lic コマンドラインツール、AI アシスタント用の MCP サーバーです。
新機能
12.0 までの最近のリリースの主な内容です。
Claude や任意の MCP クライアントから、サービスの REST API を通じて、顧客、製品、ライセンス、アクティベーションを自然言語で管理できます。
12.0 の新機能:Babel UI に代わる、Windows、macOS、Linux 用のクロスプラットフォームのデスクトップアプリケーションです。ライセンス管理のビューで Babel Licensing Service の顧客、製品、注文、ライセンス、テンプレートを管理でき、MCP サーバーを使えばアシスタントも同じ操作ができます。
12.0 の新機能:1 つのサービスパッケージが両方のエディションに対応します。Data Center ライセンスがあれば、再インストールなしで Web アプリケーションを利用できます。
11.7 以降:既定の管理者アカウントの廃止、未設定の場合に起動時に生成される署名キー、ログに記録されない資格情報、信頼されたアドレスをレート制限の対象外にする IP ホワイトリスト。
11.8 以降、ライセンスの検証はオペレーティングシステムの暗号スタックを使用しなくなりました。そのため、ライセンス対象のアプリケーションもサービス自体も、FIPS プロバイダーのないコンテナーを含め、FIPS モードのホストで起動します。
アクティベーションライセンスの有効期限を、再発行せずに延長できます。追加した機能は、アクティベート済みのクライアントに次回の検証時に反映されます。
11.8 以降、lic ツールは JSON または NDJSON を出力でき、--quiet と --strict-exit も使用できます。出力の規約と終了コードは、Babel Obfuscator のコマンドラインと同じです。
エディションとバッジ
Babel Licensing には 2 つのエディションがあり、どちらにも Babel Obfuscator Ultimate が含まれています。Server は、Babel Licensing Service、ライセンス管理データベース、ライセンス管理のビューを備えた Babel Desktop、WordPress プラグイン、lic コマンドラインツール、クライアントパッケージを提供し、ライセンストークンは 1000 個までです。Data Center では、管理用の Web アプリケーション、MCP サーバーによる AI 連携、無制限のライセンストークンが加わります。どちらのエディションも同じサービスパッケージを使用します。Server ライセンスの場合、サービスのアドレスには Web アプリケーションの代わりにアップグレードページが表示されます。Data Center にアップグレードするには、ライセンスファイルを置き換えてサービスを再起動します。
マニュアルでは、2 つのバッジでこの違いを示します。Server は、Server エディション以上に含まれるコンポーネントを示します。このバッジは Babel Licensing の各コンポーネントの概要ページに付いており、Babel Obfuscator だけをお持ちの方にとって特に重要です。Data Center は、Data Center エディションでのみ利用できる機能を示し、そうした機能を説明するすべてのページに付いています。バッジのない見出しは、両方のエディションに含まれるものを説明しています。Babel Obfuscator のマニュアルでは、Ultimate を同じように使用しています。Babel Licensing のどちらのエディションにも Ultimate が含まれているため、Ultimate と表示されているものもすべて利用できます。価格を含む完全な比較表は、エディションの比較 ページにあります。
ライセンスモード
顧客に配布する署名付きの XML ファイルまたは文字列で、サーバーを介さずオフラインで検証されます。
顧客がコンピューターでライセンスをアクティベートします。サービスはライセンスをそのハードウェアに紐付け、後からアクティベーションの解除、延長、失効ができます。
ネットワーク全体で共有されるシートのプールです。シートは、クライアントの実行中に割り当てられ、クライアントが停止すると解放されます。
アクティベートされたクライアントとフローティングクライアントについて、サービスがカウントする単位です。Server では 1000 個まで、Data Center では無制限です。
ライセンスで表現できること
どのモードも、同じライセンスモデルを使用します。ライセンスモデルはライセンステンプレートで一度だけ定義し、発行する各ライセンスに適用されます。
- トライアル制限:期間、実行回数、インスタンス数を制限し、顧客は購入前に評価できます。
- ハードウェア制限とドメイン制限:ライセンスをコンピューターまたはネットワークドメインにロックします。
- 機能:製品の一部をオンまたはオフにします。段階的なエディション構成の基礎になります。Babel Obfuscator のコード暗号化と組み合わせると、ロックを解除するまでコードが存在すらしない機能ベースのライセンスになります。
- カスタム制限とカスタムフィールド:製品で確認または保持する必要のあるその他の内容に使います。SDK を通じて独自のコードで検証します。
- ユーザーキーの形式:シリアル番号の形式を定義します。これにより、ライセンスをファイルではなく、顧客が入力する文字列にできます。
ライセンスの制限、ライセンスのプロパティ、および製品の定義からデプロイまでのライセンスのワークフローを参照してください。
コンポーネント
gRPC と REST によるアクティベーション、フローティングライセンス、トークン、レポート、Webhook。Windows、Linux、macOS、Docker で動作し、データベースには SQL Server、MySQL、SQLite を使用します。
クロスプラットフォームのデスクトップアプリケーションです。ライセンス管理のビューで、サービスの製品、顧客、注文、テンプレート、ライセンス、トークン、レポート、ユーザー、API キーを管理します。
ブラウザーからのサービスの管理:ダッシュボード、ライセンス、テンプレート、製品、顧客、注文、API キー、Webhook、ユーザー、ログ。サービスパッケージに含まれており、Data Center ライセンスで利用できるようになります。
WooCommerce を通じてライセンス対象の製品を販売します。注文が入ると、ライセンスが生成されてメールで送信されます。
dotnet ツールの lic は、スクリプトやビルドパイプラインから署名付きのライセンスとシリアル番号を生成します。
アプリケーションの中でライセンスの検証、アクティベーション、追跡を行う NuGet パッケージ Babel.Licensing と Babel.Data。
ライセンス、製品、顧客、注文、レポート、Webhook へのプログラムからのアクセス。API キーまたは JWT トークンで認証します。
現場からサービスに送信される例外レポート、ライセンス使用状況レポート、カスタムレポートと、それらを転送する Webhook。
製品の定義と署名キーからテンプレートとデプロイまで、すべてのライセンスがたどる 4 つの段階。
AI を活用したワークフローへの対応
Babel Licensing は、3 つのレベルで AI アシスタントから操作できます。
Babel Licensing MCP Server Data Center:スタンドアロンの Model Context Protocol サーバーが、ホストされた Babel Licensing Service の REST API 全体をツールとして公開します。これにより、Claude や任意の MCP クライアントは、顧客のライセンスの検索、アクティベートや失効、注文の作成、使用状況の分析、エラーの説明を、自然言語で、どこからでも実行できます。AI 連携を参照してください。
Babel Desktop の MCP サーバー Server:Babel Desktop は、有効にした場合にだけ動作するローカル MCP サーバーをホストします。アシスタントは、Babel Desktop が接続しているサービスプロファイルで、ライセンス管理のエンティティ、ダッシュボード、レポートを読み取り、変更を提案できます。変更はユーザーが確認します。難読化プロジェクト用のツールも併せて利用できます。Babel Desktop の MCP サーバーを参照してください。
AI に適したコマンドライン:バージョン 11.8 以降、lic ツールは Babel Obfuscator と同じ機械可読の出力モードを備えています。--format=json または --format=ndjson は構造化された lic.cli.v1 ストリームを出力し、--quiet は無人実行用、--strict-exit は意味を持つ終了コード用で、--help --format=json を使うとエージェントがすべてのオプションを調べられます。AI に適したモードを参照してください。
任意の MCP クライアントからホストされたサービスを操作する場合は Babel Licensing MCP Server を、すでに Babel Desktop で作業していて、接続済みのサービスプロファイルをアシスタントに使わせたい場合は Babel Desktop の MCP サーバーを選択してください。
プラットフォーム
| 領域 | サポート |
|---|---|
| Babel Licensing Service | .NET ランタイム上の Windows、Linux、macOS、または Docker。データベースは SQL Server、MySQL、MariaDB、SQLite(MySQL と MariaDB は、.NET 10 を含むサポート対象のすべての .NET バージョンで使用可能)。HTTP/2 上の gRPC、gRPC-Web、および JSON または TOON のペイロードを使う REST |
| クライアントライブラリ | .NET Framework 2.0 から 4.8、.NET Standard、.NET Core と .NET(.NET 10 まで)、ASP.NET、.NET MAUI、Xamarin、UWP、Mono |
| 管理ツール | Windows、macOS、Linux 用の Babel Desktop。任意のブラウザーで使える Web アプリケーション(Data Center)。WooCommerce と連携する WordPress プラグイン。.NET SDK が動作する環境であればどこでも使える lic ツール |
| ホスティング | オンプレミスまたはクラウド。オーケストレーターとロードバランサー向けのヘルスチェックに対応 |
次のステップ
- はじめに:サービスとクライアントコンポーネントのインストール
- 一般機能:機能ごとの紹介
- ライセンスのワークフロー:製品の定義と最初のライセンスの発行
- サンプル:トライアルのシリアル番号、機能ベースのライセンス、MAUI でのアクティベーション
- API Reference:REST エンドポイント